2013年04月02日

サービスマンに感動

今日、NHKで放送されていた「プロフェッショナル」。

たまーに何の気なしに観ていますが、今日は観るぞ!と試聴予約。

日本人のサービスマンが、世界一になったんですってよ奥様。


そのサービスマンは、36歳とまさにももんと同年代。
恵比寿のロブションで「メートル・ドテル」というポジションです。
この仕事は接客しつつ客席を俯瞰し、サービスマンの動きを調整し、キッチンとの連携をスムーズにする責任者。そのうちの一人だそうです。

彼は直立不動でもなければ、たどたどしい言葉遣いでもない。
ごく自然に立ち、話し、但し目は端々まで見る。

「お客様に心を開いていただく。そのために自分が心を開き、自分という人間全てを使って仕事をする。結果お客様といい時間を共有することができる」

というような事をおっしゃっていたと思うんですが、日本のサービスも変わったなぁと感じました。
お客様は神様です、というような言葉があり、神様なら何やったって許されるだろ的な勘違いを生む、卑屈なサービスから、お客と料理人、サービスマンがそのレストランでそれぞれの役割を楽しむ時代へ。。。

滅多にそんなお店に足を運ばない人間がそれを演じるのも滑稽かもしれませんが、そういう緊張も遊びにさせてもらえるというか…。

ヨイショして、揉み手して、がサービスの真髄とは限りません。
最高の運転手が助手席の人を安心して眠らせるように、リラックスさせるというのは高度な技術です。
ただでさえ緊張して訪れたグランメゾンで、ホッとさせてくれるサービスマンが居たら、安心して食事を楽しむ事ができますよね。

砂を噛むような食事、という言葉があります。
また、ファストフードのテイクアウトでも、わいわい楽しくおしゃべりしながらだと妙に旨い時があります。
人間は感情の生き物、同じものを食べてもそのときの状況で味は旨くも不味くもなるもんです。

厨房ではつけられない、最後の味付けを行うのがサービスマンの仕事。かっこいいなぁと思いましたし、私自身もながながと接客業に携わってきた者として、やっぱりこういう仕事、いいなぁと改めて感じました。
ホテルで働いていたころ、あなたに会いに来たのよ、と再訪してくださったおばあちゃまや、婚礼の担当をさせていただいた時に、ももちゃんが居たからここで式を挙げたよ、とお言葉をかけていただいた事、難しい式典を終えて帰られる担当の方が車から乗り出して手を振って行かれた事…。
もうだいぶ前の話ですが、お客様の機微に僅かでも触れさせていただいた事は、いまでも有難い思い出。
しんどい事のほうがはるかに多いですが、やりがいのある仕事です。
こうして取り上げられることによって、サービスマンという仕事をかっこいい!やってみたい!と、こころざす人が増えてほしいなぁとちょっと感動してしまいました。

年度のはじめに、気持ちがさわやかになるいい番組、NHKやるじゃんな今日のももんでした。


…しかし高い料理食べに来てダイニングじゅうカメラが動き回って、撮影中のお客さん、さぞ落ち着かなかったでしょうね(-_-;)


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Posted by ももん at 00:23│Comments(6)日々つれづれ
この記事へのコメント
いやあ、昨日は見ようか悩んでいたんだけど結局裏番組のドラマ見ちゃったなあ。
でも、ももんさんの素晴らしいコメントで全てを納得できたような気がしたよ。
ももんさんもサービス業に就いておられらんですね、なら自分のこととTVが交錯して意味ある内容になりましたね。
Posted by 春ちん春ちん at 2013年04月02日 12:40
春ちん様☆

サービス業ゆうても真似事ですけどね、私のは…(-_-;)

どんな仕事にでも、その仕事ならではの格好良さとか、やりがいがあるはずなんですよね。特別な、派手なものばかりじゃなくて、地に足のついた仕事の素晴らしさを沢山紹介してほしいですし、そういうものを子どもに見せてやりたいと思いました。
Posted by ももんももん at 2013年04月02日 14:33
時間が合わなくて最初の20分ぐらいしか見れませんでした…orz

『コンテストで優勝してる』とか『○○の資格を持っている』、『某有名店で働いている(いた)』って事で自慢げに働いている人って結構いるんですよねー

今回の方のように、どんな資格も肩書も、すべてはお客様に楽しんで(喜んで)頂く為のツールにすぎないってのが本当のところなんでしょうけど、お客の側がその資格や肩書に惑わされて崇めちゃうから、余計にややこしくなっちゃってます^^;



ん?お前はどうなんだ?ってのはナシにしといてくださいね(笑)
Posted by お気楽かふぇの人お気楽かふぇの人 at 2013年04月02日 15:49
お気楽かふぇの人様☆

資格や入賞経験って、自分をたかめるために必要なんですけど、いつの間にかそれが目標になっちゃうんですよね。
特に日本人は勤勉であるがゆえに、そういうものを重視するのかも。

後半で、コンテストや今の自分に満足した瞬間に、自分はサービスマンではなくなるって感じの言葉もありましたね~。
ロブションにも、もっと精進なさいと言われてました。

一生勉強、ゴールなんてないんでしょうね~。何にでも。
私?私も勉強してますよ!だらだらする勉強…。
Posted by ももんももん at 2013年04月02日 17:07
この番組、私も見てます♪
私も、資格やどこどこで修行してきたとか、あまり関係ないと思います。そうゆうものを取ってからの努力のほうが大事で、そこで差がつくと思います。勉強は自分のための勉強で、自分にどこまでこだわれるか・・ですからね!ももんさんもホテルマンだったんですネ!私も過去はホテルで働いてました♪そのお仕事も楽しかったです。また聞かせてネ!
Posted by スイートホーム at 2013年04月03日 01:25
スイートホーム様☆

全く知らない仕事のことも学べてなかなか好きな番組です。
おもてなしって難しいし、形がないからついつい資格なんかに頼ってしまうけど、ほんと、仰る通り。それをどう活かすか…ですね。スイートホームさんのお仕事はまさにそうですよね。
ホテルマンだったんですか!私は田舎のショボいホテルでしたけど、ぜひぜひホテルあるあるで盛り上がりたいです!
Posted by ももんももん at 2013年04月03日 09:42
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